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なぜマイクロスコープ診療にこだわるのか
2022.02.17

こんにちわ府中の府中ワンデイデンタルです。

「根っこの先が見える」これが初めてマイクロスコープを見た時の感想です。2000年代初めまだまだマイクロスコープがあまり知られていない時期に藤本研修会の歯内療法のコースで触る機会がありました。当時は根管治療方法に悩んでいた時期なので「これこそ求めていたものだ」と感じそれからは日々マイクロスコープを覗く日々が始まりました。はじめのうちは顕微鏡酔いに悩まされましたが、慣れてくるとそれもなくなり日々診療の質の向上を実感する日々が続いております。

細菌感染による慢性炎症

口腔内の疾患は大きく分けて虫歯と歯周病の二つです。其のどちらも常在細菌による慢性炎症です。細菌のサイズは1000分の一ミリの大きさ。少しでも引っ掛かりがあればすぐに千万の単位で増殖していきます。これに対抗して治療していくためにはやはり拡大した明視野のもとで治療するのが最も効果的です。例えば皆さんが字を書くとき目でしかっりと見ながら適正な拡大率で書いた方がうまく書けますよね。特に根管治療では長い間手指の感覚に頼った治療が主流でした。それは今も続いていますがやっぱり見てみたい見ないと始まらないかなという思いがあります。おかげで根管治療での治癒率は格段にあがりました。ちなみに根管内に入れる薬剤としてエビデンスが確立しているのは強アルカリの水酸化カルシュウムのみのようです。

補綴処置におけるマイクロスコープ

10倍近くに拡大するので同じ作業をするのでも肉眼に比べて10倍の仕事量かもしれません。ただこれも研鑽を積めば肉眼治療とそん色ないスピードまで治療速度を上げることができます。上顎第二大臼歯の虫歯を麻酔をして取り除いて被せ物をセレックで作ってセットするまで40分くらいあればできます。セレックの使用にも慣れてきたからかなと。最初は2時間くらいかかってましたが。補綴物の接着もセメントでつけるのではなくレジンを用いて化学的に一体化させるのが現時点における接着において圧縮強さも引っ張り強さも最強と言われています。最近は好んでこの方法で補綴物のセットを行っております。

矯正治療におけるマイクロスコープの有用性

ワイヤーを用いる矯正の場合は当院ではストレートワイヤーでニッケルチタンを用いる方法を行っております。この場合ブラケットを歯牙につける位置が重要になります。またマウスピース矯正ではアタッチメントという歯牙を動きやすくするための突起を歯牙に接着していくのですがこの場合も拡大視野での接着は有効です。バリをよく見て正しくつける。それが正確であればあるほど歯牙移動の具合が綺麗に正確になります。ライカのマイクロスコープには録画機能もついているので治療後の説明にも役立っております。

デジタルとマイクロスコープの作る歯科診療

精度と診療スピードの向上という相反するものを両立させるべく日々奮闘中です。型どり待っている間にかぶせ物できてるって感じです。デジタル化は顔面の軟組織と顎骨内の歯牙とを連動させることによって前歯の審美的要件をクリアしつつ顎関節の動きにマッチした補綴物を作るであったり、不正歯列の矯正後の審美的要件の評価に役立てております。特に矯正のスタート時に仕上がりの歯列や顔面特にリップラインとのマッチングは特筆すべきものがあります。まだまだこれからの分野ですが確実にこのような歯科診療が求められていくでしょう。

それではまた

 

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
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