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インビザライン矯正院長日記 
2022.08.22

こんにちわ府中市のワンデイデンタルです。

インビザライン矯正もひと段落して保定期間に入りました。欠損していた右上側切歯にもインプラント上部構造を入れ快適にしゃべったり食べたりしております。

矯正後の歯牙の保定

矯正直後は3カ月は保定用のマウスピースを一日中つけておく方が無難かもしれません。その後は、夜間のみに移行していきます。物は試しと全く保定しないで矯正直後から過ごしてみたら案の定下顎前歯に叢生が発現してきました。やはり保定は必須ですね。矯正直後はやはり各歯牙が動揺があり特に下顎前歯で咬みちぎるのは抵抗ありますね。通常は咬合は3カ月くらいで落ち着いてきます。私の場合は若干バイトが深く、中切歯のガイドが強いので下顎中切歯がずれてきました。再矯正ですな。

何故保定が必要なのか

綺麗に並んだ歯牙同士が上下で噛んでくれば、歯牙の周りの骨はまだまだ固くなってないので咬合圧がかかるとどうしても動いてしまいます。皆さん骨折した経験はありますでしょうか。骨がしっかり圧をかけられるくらいになるのは早くて3か月、ゆっくりだと6カ月くらいかかります。歯牙の周りの歯槽骨も同じように考えていただければよいかと思います。安定して咬合しその圧に耐えられるようになるにはやはり時間が必要かと。それに一度きれいに並ぶと少しでもずれると気になってしまうもの。なるべく長期間支えておいた方がいいかもしれませんね。歯牙の周りにはいくつかの靭帯が走行しており特に歯根周りの輪状靭帯はの力は強く、後戻りしやすいかもしれません。しっかり保定することをお勧めします。

歯牙移動はどこまで可能か

歯牙は骨があるところにしか移動できないのが基本です。したがって、CTで骨幅や骨量を観ながら移動量を算定していきます。頬側にどれくらい骨があるのか。大臼歯の遠心にどのくらい骨があるのか。前歯の圧下にはどの方向が予測実現性が高いか。などなどです。歯根が移動すると骨がついてくることがありますが、この量は経験に基づいて予測していきます。骨量はCTやNEMO上で小数点以下2桁まで正確に計測できるので自信をもって治療計画を作ることができます。

初回検査

iTEROで口腔内撮影、側面レントゲン、3Dレントゲン、お顔の写真、顎関節のチェックをしてnemoというソフトで分析。その場でおおよその治療計画をお伝えし、後日詳細な治療計画を説明します。一番に考慮するのは患者さんのどのようになりたいのかという希望です。前歯をきれいにしたいとか、しっかり咬めるようにひたいとかその希望は様々。こちらが特に気にするのは顎関節と顎の開閉運動のスムーズさです。噛み合わせの基準となるのが痛みのないスムーズな顎の開閉運動。問題がある場合は多くの場合、下顎が後方に後退していることが多いので、現状の咬合関係より前方位で咬合を安定させるように努めます。咬合位の決定には細心の注意を払います。咬合に問題があるとやはり顎関節になにがしかの影響があるので、咬合位を再構築する場合が多いです。あと上顎前歯部の位置は正面顔面写真から下唇のカーブにそろえて配列するようにしています。

矯正中の食事

マウスピースを外して食事をとることを推奨しています。ただ臼歯部の咬合が安定しない時期はマウスピースを装着したまま食事を取っていただいても構いません。食後はマウスピースを外してしっかりお手入れをすれば大丈夫です。抜歯ケースの場合はマウスピースしたままのほうが食べやすいかもしれません。

マウスピースは虫歯になりやすいか

これはnoです。一年近くインビザで矯正していましたがかえってカリエスリスク下がった気もします。そもそも摂食回数が減ります。マウスピースがついているため、きちんと食事のみをとるようになります。きちんと清掃してプラークも食差も減少した状態でマウスピースを装着していつも息さわやかな感じでした。

それではまた

 

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
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