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抜歯は痛くないですか
2022.05.19

こんにちわ 府中市のワンデイデンタルです。

親知らずの抜歯 上顎

上顎の奥歯は舌側に1根、頬側に2根ある歯牙形態となります。頬側に浸潤麻酔をし、舌側では大口蓋孔のそばに麻酔を打つことで痛みなく歯牙を抜歯することができます。

親知らずの抜歯 下顎

下顎の親知らずは前方に1根、後方に1根の前後に二本の根っこがある歯牙となります。三叉神経の第三枝である下顎神経の下顎への入り口である下顎孔(下顎骨の上下的に2分の一あたり)に浸潤麻酔を行って抜歯します。この位置に麻酔を行うと2時間から3時間は麻酔が効いています。痛みなく抜歯することができます。

小臼歯の抜歯 上顎

矯正の便宜的抜歯の時によく行います。前歯がうまく並んでいないときに小臼歯を一本抜くことで配列のためのスペースを稼ぎます。上顎小臼歯は二根であることも多々あり、前後に歯牙がある場合は歯冠を前後の歯牙との間に1ミリずつ削合してから歯牙を抜歯するに十分なスペースを確保してから抜歯します。

小臼歯の抜歯 下顎

オトガイ孔が小臼歯の根尖部にあるので浸潤麻酔だけでは足らないことも多々あるので、下顎孔伝達麻酔を併用することが多いです。これにより痛みなく速やかに抜歯ができます。

前歯の抜歯 上顎

麻酔は局所的浸潤麻酔で十分です。犬歯の場合だけ犬歯窩という神経の出口付近に多めに打ちます。上顎前歯の唇側の骨は実に薄く、抜歯後の保存は難しくなります。後々インプラント埋入を控えている場合は造骨と言って人工のスペース補填材を抜歯後早めに填入し、骨幅の確保に努めます。

前歯の抜歯 下顎

骨が薄く麻酔はかけやすいです。歯牙も細くて小さいので抜歯もスムーズです。

スムーズな抜歯後の治癒のために

歯を抜くと歯が生えていたスペースの空洞が開きます。

ここを縫合する方針と開放創にする方針と両方があります。当院では開放創にすることが多いですが、スペースメイクのためにスポンゼルやテルプラグといった材料で封鎖しております。口腔内歯肉は一日で0.5mm成長するといわれており、基本ほとんどの抜歯窩が一カ月ほどで閉鎖し、骨レベルで封鎖されるのには3カ月から6カ月かかります。抜歯と同時に抗生物質と痛み止めの投与を行います。抜歯窩に食片が入ってしまい気持ち悪いかと思いますがあまり触らず軽くゆすぐ程度にした方が治りが速くなります。抜歯窩に血液が溜まることによって血餅ができ、治癒を促すのであまりゆすぎすぎると血餅が形成されず治癒が遅れます。

注意を有する抜歯

下顎であれば埋伏している親知らずは下歯槽菅が近くにあるので触れないように処置をするように気を付けます。上顎親知らずの埋伏であれば、上顎洞という鼻水のたまる大きな空洞があるのですがそこに穿孔しないように注意します。その他の歯牙の場合もなるべく周辺の歯牙に負担をかけないように、歯槽骨がなるべく残るように丁寧に抜歯していきます。このような深部にある歯牙の抜歯が可能になったのにはCT撮影ができるようになったのが大きいです。三次元的に神経と歯牙の位置関係を正確に把握することができるので、自信をもって抜歯することができます。ただ麻酔をしてるにもかかわらず、顎の中で違和感がある場合は何回かに分けて完全抜歯に至ることがあります。そのまま抜歯することは可能なのですが、術後に神経末梢でしびれが残るのを避けるためになります。

意外とスムーズな抜歯

麻酔さえ効いてしまえば抜歯はさほど難しい治療ではありません。ただ一般的な抜歯の評価があまりいいものではないので皆さん二の足を踏むかもしれませんね。体で無駄なものはないのですが、咀嚼や発音といった機能的役割の薄い歯牙もあります。その場合はやはり抜くという治療方針をも視野に入れた治療が必要となります。百聞は一見に如かず。是非一度ワンデイデンタルまで

それではまた

 

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
よりよい環境を創り、歯医者に通うのが楽しくなるように。皆様が笑顔でお帰りいただくために、私たちができることを精一杯頑張ります。