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来ました3Dプリンター
2021.11.01

こんにちわ 府中の府中ワンデイデンタルです。

遂に来ましたRapidshape。光硬化型DLP方式を採用し、積層ピッチを限りなく薄くすることによって20分ほどあれば上下対の模型が出来上がります。ドイツ製でForce Feed Back機構を搭載しており、他のDLP方式のプリンターを凌ぐ造形スピードと寸法精度を有しています。口腔内スキャナーで取り込んだSTLデータをExportし、Rapidshapeでプリントします。ジェル状のレジンからプリントされた模型をRapidshapeのwashで洗浄して余剰のレジンを落とし、未重合のレジンを再度重合します。ここまでで大体30分強です。マウスピースが必要な場合は、Biostarで真空パックの要領でマウスピース完成です。小一時間といったところでしょうか。1週間かかっていたものがその場でなので矯正のマウスピースの製作や歯ぎしり防止用のマウスピース製作に重宝しそうです。

保定アライナー

矯正治療開始までデータ作成からインビザラインとのやり取りでほぼ1カ月かかるのが常。その時やはり歯列は変化をしているので仕上がりの精緻さを求める当院としては取ったデータと寸分たがわずにな歯列を維持していたい。その時にインハウスアライナーを術前保定用に使えるのはとてもありがたい。これにより歯牙につけるアタッチメントが正確な位置に設定できるので最終歯牙位置が計画通りに行くはず。現状ではアタッチメント設置用マウスピースを歯牙一本ずつに切断して設置しています。

ゆくゆくはNemoというソフトを使ってインハウスでアライナー治療ができると考えております。ソフト上で生理的歯牙動揺範囲である0.25ミリずつうごかした模型を作成し、それをデータで送って、3Dプリンターで模型をプリントし、その模型にぴったり合ったマウスピースを真空下で製作する。現時点ではまずは保定用であったり、歯ぎしり防止用のマウスピースを製作させていただいております。Nemoを用いて口腔内スキャンデータとCTデータをマッチングさせ、歯牙の移動可能の範囲をコンマ以下のレートで作成・計画してからインビザラインに治療プランを提出しております。

Rapid shape

下にある青いレジンのトレーの中に上部のメタルの台が下降してきてレジンに使った状態で下から写真を撮るように発光し、一層レジンが築造されます。これを繰り返すことで歯牙模型を作ります。一つの模型を作るのに大体300回ほどの築造を繰り返します。0.4mmずつの厚みで積層しつつ、上下動しながらこの行程を繰り返します。出来上がった模型は表面に未重合のレジンが付着しているのでメタルの台から外して専用のWash内でアルコールで洗浄します。アルコール洗浄後、最終重合を行い完成です。ちっちゃな食洗器で洗って、日焼けマシーンの超小型で固めている感じです。

3Dプリンターの有用性

やはり口腔内の型取りをしなくて済むということと模型精度です。後は石膏模型を作って固まるのを待って整形してラベリングして保存の手間とスペースがかからない。データとして保存することは劣化が無いのも有用性の一つかな。必要な時いつでも模型にして観察することができます。口腔内スキャナーで作る模型で様々な技工物を作ってみるといやーその精度たるや。あんなに石膏を印象を温度管理しながら膨張と収縮の係数を計算しながらやっていた以上の結果をあっという間に出してきます。季節の変わり目には結構悩まされていたのに。これが技術革新なのかもしれませんね。特にケースが1歯単にではなく大きなケース特にフルマウスの症例の時に精度がすごかった。インプラントケースだと印象を二回やったうえで試適をしてから完成だっったので一カ月かかってました。それが一発完成です。

ん~楽しくなりますな。患者さんは通院回数ぐっと減るし、術者側も手間なしで高精度みたいな。設計はタッチパネル上で好きな感じにできるし。

是非皆さんの治療にと思う今日この頃。

ではまた

 

 

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
よりよい環境を創り、歯医者に通うのが楽しくなるように。皆様が笑顔でお帰りいただくために、私たちができることを精一杯頑張ります。