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院長のインビザライン診療日記
2021.12.17

こんにちわ 府中の府中ワンデイデンタルです。

インビザラインの治療もだいぶ進んできました。もともとがクラスⅡという上下の奥歯が1歯対1歯で噛んでいるタイプのかみ合わせで、前から見ると下の前歯が見えない歯並びでした。当然下顎が後方に押し込まれていました。そのため噛み締めが強く、顔面の筋肉にだいぶこわばりが出ていました。治療が進み歯牙の配列が整ってきた影響か、だいぶ歯牙の前後的湾曲がゆるやかになってきて下顎がやや前方に出てきた気がします。それにともなって、顔面筋群のこわばりや胸鎖乳突筋、僧帽筋等の凝りも取れてきました 。下顎の上顎に対する位置は6歳で永久歯が前歯と奥歯に一本ずつ生えた時点から規制または誘導を受け始めます。12歳までは上顎がほぼ大人と同じ大きさまで成長します。これは脳を収めるスペースを早期に達成するために子供から一気に大人のサイズに上顎面が大きくなります。その後第二次成長期つまり一年で10センチ近く身長が伸びる時期に下顎が下前方に向かって上下の歯牙がかみ合ったまま成長していきます。顎の形がしっかりしてきて、久々に会った親戚のおばちゃんに「あら―すっかり大人になっちゃって」と言われるのがこのころの時期です。この時期にいる年代の人なのか、すでに成長が終了している時期の人なのかによって矯正治療の方法は大きく異なります。私の場合は成長は止まっているので上下歯牙の嵌合にフォーカスしつつ上下額の位置の調整を加味した治療プランとなっております。

矯正のフィニッシュ

歯牙の配列のフィニッシュは下唇のスマイル時のラインの相似形に上顎前歯の切端が並んでくるのが適切になります。さらに顔面の正中のラインと両眼の黒目の中心を結んだラインを基準に歯牙の並びのバランスをチェックします。ここがずれてしまうとなんとなくアンバランスな感じに。やっぱり仕上げはビシッと上下左右のぶれなく整えたいので再度スマイルの口角を上げた写真を撮りなおして仕上げにかかっております。

咬合状態の管理

矯正をしている間は各歯牙の動揺が出る都合上、上下の歯牙の咬合は若干違和感を感じる状態になります。この感覚は個人差があるため、患者さん個々人で対応を変えるのですが基本は歯牙移動の完了後3から6か月をめどに咬合の安定を経過観察しつつ調整を加えてまいります。理想的には臼歯群でしっかり嵌合しつつ、前歯部は触れるか振れないかぎりの状態にするのが望ましいです。後は日々咀嚼していく中で程よく嵌合していくのを待ちます。その間に歯牙を支えている歯槽骨表面の皮質骨がしっかりと歯牙を支えるようになってくるので、よりかみ合わせが安定してきます。後は歯肉のメンテナンスをしていけば完了です。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いは

歯を動かすシステムという点は共通しております。ワイヤーのほうが歯牙をダイナミックに動かすことを得意とします。マウスピース矯正のほうは歯牙の細かい動きが得意な気がしています。細かいというのはこの歯だけちょっと傾けたいとか5度ほど回したいといった特定の歯だけ動かしてその他の歯は固定しておきたいときとても使いやすいです。

でも一番の違いは取り外せるというところですね。ワイヤーの場合はずっと歯牙にくっついてるので食べたり、手入れしたりするのは大変。それに対してマウスピースは外して食べたりお手入れができるのでとても過ごしやすいです。

あとは欠損歯の部分にインプラントを埋入すれば完了です。

それではまた

 

 

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
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