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8月の日曜日はリンデ&ピーター
2021.09.11

こんにちは 府中のワンデイデンタルです。今年の夏は毎日曜日イエテボリ大学のカリオロジー科と歯周病科のzoom研修に参加しておりました。

カリオロジー科のピーター先生の講義は最近のカリオロジーの動向つまりはバイオミネラリゼーションであったりマトリックスプロテインといったものがトピックスになっとりますという内容でした。ただ予防という観点からは

食事とフッ素と口腔衛生の三つの要素が大切になります。

口腔内では常に脱灰と再石灰化が行われています。つまり歯が壊されることと修復されることが常に繰り返され、壊される方に傾いてしまうと虫歯になってしまいます。化学式的には歯の表面に水素イオンが取り込まれることによってリン酸カルシウムが歯の表面から遊離していくことが虫歯が進行することであり、これを妨げるのが虫歯予防となります。カリエスリスクには個人差があって全体の5%の集団がかなりのハイリスクとなります。またカリエスアクティビティーといわれるカリエスが進行していくスピードも患者さんごとに違うので予防のためには患者さんの協力度つまり通院頻度が大切になります。長期的な統計データに基づくとほぼ3か月毎にチェックを歯科医院で受けている集団はほゞ虫歯の発現頻度がゼロとなります。当院では患者さんごとの発現頻度を鑑み、

一か月間隔から3か月間隔6か月間隔とほぼこの3グループに分けて患者さんのリコール及びメンテナンスを行っています。

それでも虫歯で穴が開いちゃった場合はしぶしぶカリエス処置を行います。なるべく小さく処置をしようとマイクロスコープ下で

小さく削ってまいります。その時問題となるのが軟化象牙質いわゆる細菌感染してしまった歯質の譲許範囲になります。虫歯の原因細菌であるストレプトミュータンスに浸潤されてしまった歯質は煮物のタケノコぐらい柔らかくなっているのでコツコツ小さなスプーンで掘り進んでいきます。すると歯質がソフトな感じから皮革製品のような質感に変わってくるので、それを目安に修復を行います。小さいサイズであればセメントかレジンで填入し、大きなサイズになると被せ物を作ります。今はセレックで口腔内を光学印象を取り、ミリングマシーンでその場で削り出しセットを行っています。これにより形成した露出象牙質が感染を起こすリスクが限りなくゼロになっております。

虫歯の治療はいかにして何もしないで済むかをメンテナンスを繰り返すことによって実現するのが最善の治療です。

 

と話は変わって今年もzoomでのDr.リンデの歯周病に関する研修は理論と統計と実践に基づく長期予後を満たすものでした。

今の歯周病の分類は重度であるかまたはそれ以外という大きく分けて二つに分類されるようにここ数年なってきてます。

治療の仕方としては外科的なアプローチでも非外科的なアプローチでもどちらでも行けます。ただ重度歯周病である場合は外科的アプローチのほうが結果が出るのが速いという利点はあります。治療スタンスの根底にあるのはバイオフィルムの除去であり、ゴールとしてはポケットの深さが4ミリ以下で出血のない口腔内が望ましいです。

2005年のヤン ベンストローム先生の論文で

42名の歯周病患者に一般的なクリーニングと歯石取りを行って三か月ごとの評価をした結果は、6カ月で歯周病が4分の一に減少するという結果が出ています。ただポケットの深さが7ミリ以上の部位はなかなか結果が出ないといううものでした。

さらに2008年のDr.Langの論文では

173名の重度歯周病の患者に外科を含む治療を行い、11年間メンテナンスを行って再評価を行って歯牙の喪失頻度の評価を行っております。ポケットの深さが3から6ミリの場合は31%が喪失

ポケットの深さが7ミリ以上の場合は64%が喪失となっていました。

この結果からもポケットの深さを4ミリ以下にして出血量を減らせば歯牙の残存率が飛躍的にあがるのは明白です。

皆さん 奥歯でかみしめられるって大切なんですよほんと

それでは また

だいぶ涼しくなって 秋らしくなりましたね ご自愛ください