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インプラント上部構造セット onedaytreatment
2021.11.02

こんにちわ 府中ワンデイデンタルです。

インプラント上部構造物セット

インプラントは骨とインテグレーションつまりくっついているので動揺するとがありません。したがってインプラントにくっつける上部構造物はコンマ一ミリずれただけで全く使い物になりません。したがっ精度を出すために歯医者さんは頑張っています。まず一度目の型どりをします。患者さんの口腔内の模型を作って、模型に合わせて均一な空間を持った型どり用の個人トレーを作ります。これを用いて型どりをしつつインプラント体にも型どり用の棒を立てその棒がうまく個人トレーと一体になり精度誤差が出ないように努めます。ここまでで一週間。ここから作業用模型を作ってインプラントの上部につけるキャップを作ります。このキャップを口腔内のインプラント体に試適してぴっちりはまるかマイクロスコープで確認します。さらに口腔内でキャップ同士を連結して止めて模型上でもぴったりはまるか確認をします。ここで誤差がある場合は口腔内の距離を優先して模型を変更させます。ここで二週間。ここまでくればあとはつくるだけなので二週間くらいで完成です。ロングスパンの場合は再度チェックが入ることもあります。このざっと一カ月近い工程を30分とかで終わらすことができ、しかも同じくらいかそれ以上の精度を出すデジタルデンティストリ―はやっぱりすごい。こんな一言では済まない内容盛りだくさん。

インプラント上部構造oneday treatment

まず インプラント埋入部位に麻酔をかけます。自分で植立しているのでここでしょって場所を電気メスとレーザーを使って軟組織を除去していきます。マイクロスコープで見ると大体軟組織の上からインプラントフィクスチャーが透けたりするし、インプラント体上部の歯肉は見慣れると何となく見当がつくようになります。軟組織の除去後の形状は歯根からの歯牙の立ち上がり形状を模倣して作ります。太め細め様々。周りの天然歯歯根立ち上がりを参考にして行います。

セレックで撮影・削り出し

次に口腔内スキャナー用のチタンコアを付けてセレックで撮影。撮影完了したらどこまで覆うかを画像上で線引き。タッチパネル式なので指で拡大したり裏返したりしながら上部構造体を設計。データをミリングマシーンに飛ばしてセラミックブロックをセットして切削すること10分。出来上がり。今回はエナミックというセラミックに数パーセントグラスファイバーの入っている材料をチョイス。

調整・セット

ミリングマシーンから取り出し、ノブをカット。左右の歯牙との接触ポイントを調整。しっかり土台にはまってるのを確認後、対合の歯牙との接触をチェック。周りの天然歯と同等か若干弱いぐらいのあたりに調整。レジン系のセメントで土台とセラミックを接着して完了。府中ワンデイデンタルタルゆえんですね。コロナがはやる前から取り組み始めたこのシステム。こんな時期だからか患者さんの評価は上々です。通院回数とセットまでの短縮日数を考えたらもう元には戻れない感じです。

これからの歯科治療

二年前の時点でアメリカの歯科大学での講義から印象材を用いた口腔内実習がなくなり、100%スキャナーによる講義に変わっていました。ヨーロッパでは40%がスキャナーでって感じでした。日本もこれから10年くらいかけて移行していくものと推測されます。いかんせん技工士さんの数が激減しており当然の流れになるでしょう。セレックスキャナーとミリングマシーン・焼成器、itero,3Dプリンターあたりが2030年代の歯科医院では標準となってくるでしょう。その日のために一歩先行く歯科治療を皆さんのもとへ届けられるよう頑張ります。

ではまた

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
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