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Clinic

「入れ歯じゃ噛めなくて、困ってるんです。」

今年初めに来た患者さん 今は順調にフルのブリッジで過ごしていらっしゃって久々にメインテナンスでお見えになりました。
通常成人は永久歯に置き換わっており上下14本ずつ、28本あるのですがその方は上下それぞれが7本ずつでした。
上アゴは前歯がほとんどなく入れ歯になっていました。
残っている歯も弱っていてしゃべりづらくて食べづらい、また下アゴは奥歯がなく、したがって上下で噛むところがほとんどなくわずか数本で噛んでいるような状態でした。

患者さんの希望はインプラントを使うことなくなんとか固定性のものにできないかということでしたので、上下フルアーチのブリッジでの対応をすることになりました。
まず初めに残す歯と残せない歯を決めます。この時、骨の吸収量、ポケットの深さ、動揺の具合を考慮に入れて決定していきます。さらに根っこの治療、歯肉の治療、抜いた歯の直りを待ちながらまず一度仮の歯でブリッジにします。
咬合支持の確認、あごの開閉運動が適正な軌跡を描くか、咀嚼効率、発声等に注意しながら1か月ほど様子を見た後最終的かぶせ物をつけます。
少ない歯(半分ほどの本数)で、しっかりと噛めるようにするにはすべての歯牙を連結したほうが強固になり単独で生えているよりも寿命が延びます。
当然日々のお手入れが大切になってきますが、入れ歯から解放され、希望通りの固定性のブリッジで噛めるようになって、食事もしっかりととれるようになり顔貌もだいぶ若々しくなったように感じました。
食品は経口での接種がお通じの点でも望ましく、唾液と混和ののち食塊を飲み込むことはとても大事なことなのです。

長持ちしてね。できる限りのお手伝いをいたします。

ロングスパンブリッジの長期症例としては


「紺分岐部病変アトラス 岡本 浩」


「clinical periodontology and inplant dentistry Jan Lindhe」
あたりがとても参考になります。
リンデ教授の名著はすでに6版目毎回毎回厚くなっております。

2018.07.31