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健康なお口で健やかな成長へ

「この歯列は大丈夫?」
「いつ矯正治療を始めればいいの?」
お子さんの歯列やかみ合わせが気になっているお父さん、お母さんは多いと思います。
矯正をするべきか悩んでいませんか?
そのような不安や疑問を解消するためには、4~5歳くらいの早い時期から一度診てもらうことで、かみ合わせの問題点や原因を知り、予防策を講じることが大切なのではないか?と考えています。
歯並びやかみ合わせのトラブルの多くは、指しゃぶりや爪噛み、舌の突出、口呼吸などの癖が原因となっていることが多いようです。
お子さまの歯並びについてお悩みの方は、無料カウンセリングをご利用ください。

子どもの矯正治療(小児矯正)の流れ

子どもの矯正治療は2段階に分かれています。

初期矯正治療(1期治療)
小児・混合歯列期(年齢目安:5~12歳)

歯が乳歯から永久歯に変わる時期から始める治療です。
永久歯が生えるスペースを確保し、顎の骨の成長をコントロールし、将来のかみ合わせの問題を改善します。

第一期治療では、一般的に治療期間は1~2年程度で、1~2ヶ月に1回程度の通院となります。
治療期間は、お子さんの状態によって異なります。主な目的は、上下の顎のバランスを整えること、歯列を広げて歯が並ぶスペースを作ること、部分的なワイヤー矯正装置で前歯を並べることなどです。 第1期治療の目的がある程度達成されたら、経過観察に切り替えます。
この場合、3~6ヶ月に1回のペースで通院することになります。


本格的な矯正治療(第2期治療)
永久歯の矯正治療(年齢目安:12歳~成人)

永久歯が生えそろった後に、上下の歯列全体を機能的にきれいに整える治療です。

第2期治療では、治療期間は約2年、通院は1ヶ月に1回となります。
基本的には、全体的なワイヤー矯正装置(マルチブラケット装置)を使って、永久歯の歯並びやかみ合わせを作っていきます。
保定とは、第2期治療で整った歯列とかみ合わせを維持することです。
取り外し可能なリテーナーを昼間も夜も使用します。

子供の矯正治療(小児矯正)メリット / デメリット

メリット

本格的な矯正(第2期治療)を回避することができる

適切な時期に矯正治療を開始し、歯列を治すことで、将来的に本格的な矯正治療(第二期治療)を回避できる可能性があります。
その場合、治療期間を短縮することができます。

第2期治療の難易度を下げることができる場合がある

第1期治療を受けることでほとんどの問題点が改善されるため、第2期治療に移行すれば抜歯を回避することができます。
外科的矯正治療を回避できる可能性が高くなります。

コンプレックスの解消につながります

受け口や前突は思春期のコンプレックスになりますが、矯正治療で改善することで解消される可能性があります。

デメリット

全体の治療期間が長くなる

ステージ1までの治療期間とステージ2までの治療期間を合わせると、ステージ2からの治療期間よりも長くなります。
ただし、第1期と第2期の間の治療期間では、装置の数を減らしたり、通院間隔を長くしたりすることで、治療の改善が可能です。

子供の矯正治療(小児矯正)の目的

顎の骨の成長をコントロールする

歯槽膿漏、出っ歯、顎が曲がっているなどの場合、歯の問題だけでなく、骨格の問題も絡んでいることが多いです。
その場合、見た目にも影響が出てきます。ステージ1の治療では、骨格的に上下の顎のバランスが悪くても、成長とバランスを促すことができます。
これが成長期治療の最大のメリットだと思われます。

成長期に上下の顎のバランスを整えることで、将来的に2期治療が必要になったとしても、抜歯せずに矯正治療(非抜歯矯正)を行うことができ、治療期間を延長することができます。
短縮し、将来の外科的矯正のリスクを軽減できるというメリットがあります。

歯列を拡大させ、歯が並ぶスペースを確保する

歯並びにガタつきがある場合、歯列を水平に広げることで、自然とガタつきがある程度改善されます。
また、虫歯などで永久歯に生え変わる前に乳歯が抜けてしまうと、将来的に永久歯が生えるスペースが足りなくなることがあります。
6歳臼歯(第一大臼歯)が通常よりも前方に生えていることも、永久歯が生える際の歯並びを悪くする原因となります。
乳歯の生え変わりの時期に、乳歯の歯並びやかみ合わせをチェックし、顎の骨の適切な発育を促すことで、永久歯が正しい位置に生えるように導くことができます。
まだ生えていない永久歯は、変な位置に生えていることが多いです。
レントゲンを撮って変な方向に生えてきそうな永久歯は、乳歯を適時抜歯することで良い位置に誘導することができます。

悪習の除去

指しゃぶり、爪噛み、舌打ち癖/唇を噛んだり吸ったりする癖、口呼吸、片噛みなどの様々な習慣が歯並びを悪くする原因となることがあります。
成長期・発達期の子どもたちの悪い習慣は、口腔機能を阻害し、正常な成長を妨げ、歯並びだけでなく、顔の骨格の変形にも影響を与える可能性があるため、早期の改善が求められます。悪い習慣をなくすことで、よりよい歯列を手に入れる可能性が高まります。
大人であっても、悪い癖があると矯正治療がうまくいかなかったり、矯正治療後の再発の原因になったりします。

機能障害の除去

歯並びが悪いため、一部の歯と歯が当たることがあります。
その結果、知らず知らずのうちに顎の位置がずれて、歯全体で噛めるようになっている状態があります。
これに気づかずに放置していると、顎の位置がずれたまま成長し、顔の変形や歯並びの悪化を招くことがあります。
早期に気付いて治療することで、その後の成長を修正することができます。

子どもの歯列矯正方法

マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)

これまでマウスピース型矯正装置(インビザライン)は、基本的に大人のための治療法でしたが、最近、16歳以下でも使用できる「インビザライン・ファースト」という商品が登場しました。
これは、10代の永久歯が生えてくる途中の子供を対象としたもので、見た目が気になる思春期の方でも安心して矯正治療を受けていただくことができます。
下記で詳しく解説致します。

拡大装置

プレートやワイヤーなどの拡大装置を使って上下の顎を広げ、抜歯せずに永久歯を適切に並べるためのスペースを確保します。
主な拡大装置としては、拡大床などがあります。

インビザライン・ファースト

インビザラインとは?

インビザラインは、マウスピース型の矯正装置の一つで、1997年にアメリカに本社を置くアラインテクノロジー社が開発したものです。

日本では2006年頃から使用されており、現在、全世界で700万人の治療実績があります。
アライン社が提供するインビザラインは、もともと大人向けのマウスピース型矯正治療でした。
マウスピースは、目立たない、取り外しができる、痛みが軽減されるなどの理由で、すぐに人気が出ました。

子供用マウスピース矯正の誕生

インビザラインによる矯正治療が増えてくると、患者さんから「子どもにもマウスピース矯正をしてあげたい」という声が徐々に高まっていきました。

その後、子供にも使える「インビザライン・ファースト」がアライン社から発表されました。
インビザライン・ファーストは、2018年に始まりました。

小児期に行う矯正治療は、顎の骨の成長をコントロールできるため、この時期にしかできない治療を行えるのが特徴です。
これまでは、顎の成長をコントロールする装置と、歯並びを整える装置を別々に使用しなければなりませんでした。

また、6〜12歳の乳歯と永久歯が混在する混合歯列期には、歯の生え変わりによってワイヤーを歯に装着することが困難でした。

しかし、インビザラインは使い捨てのマウスピースを使用するため、歯の生え変わりがあっても簡単に装置の改造が可能です。

乳歯と永久歯が混在していても、インビザライン・ファーストで早期の矯正治療が可能

インビザライン・ファーストの場合、将来的に永久歯が生えてくるスペースを作ることが可能なのです。
そのため、歯の生え変わりの時期にも本格的な矯正治療を受けることができると言われています。

また、インビザライン・ファーストは、顎の成長誘導と歯列の位置の矯正を同時に行うことができるため、これまで別々に行っていた治療を同時に行うことができるようになりました。
その結果、従来の矯正装置を使うよりも早く、歯列をきれいに整えることができるようになりました。

矯正治療を早期に開始することには多くのメリットがあります

1. かみ合わせがしやすい

顎の骨が成長するのは、女子では16歳、男子では18歳までと言われています。顎の骨のどこかの時点で骨の成長をコントロールすることで、かみ合わせが良くなります。

2. 指しゃぶりや舌打ち癖などの習慣を改善できる

小児期の歯列不正の原因の一つです。指しゃぶりや歯列不正を防ぐことで、歯並びの悪化を防ぐことができます。

3. 自由に取り外せるのでストレスがない

自由に取り外しができるので、矯正治療中の歯磨きがしやすく、食事の際にも取り外せるので汚れが溜まりにくいです。
また、小児期は虫歯の優勢な年齢であり、取り外し可能な装置を使用することで、歯の自浄作用が向上し、歯磨きのしやすさが増し、虫歯のリスクを軽減することができます。

4. スポーツや楽器をされる方との相性が良い

ブラケットに比べて、楽器やスポーツが普段通りにできるので、部活をしている子どもたちの日常生活を妨げることなく、歯列の治療が可能です。