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意外に得意です小児歯科診療
2022.03.15

こんにちわ府中のワンデイデンタルです。

当院意外と多い小児歯科診療について

従業員のほとんどが自身のお子さんを持ち育てている方が多いので当然対応は万全です。自分自身も子供好きなので小児歯科診療に従事している時間は心休まる瞬間です。基本は当事者の子供と意思の疎通つまりは知り合いというか友達になるところから始めます。ここがうまく人間関係構築ができるとのちの診療が実にスムーズにいきます。これはスエーデンでの小児歯科診療の在り方を見学および座学をした際に学んだものです。

小児と虫歯菌

胎児は羊水の中で無菌状態で10カ月時をすごしたのち生まれてきます。大気中で多くの細菌に触れながら徐々に体内に常在細菌が増えていきます。口腔内の常在細菌の確定時期は1歳半から2歳半にかけてだといわれています。この時期を感染の窓といい、ここを過ぎると常在細菌が住み着くことは起こりずらくなります。したがって、この時期までを順調に過ごせばカリエスフリーも夢ではないです。具体的に言えば」

2歳までシュガーフリー

500ppm以下のフッ素入り歯磨き粉の使用日に2回

1歳までの予防指導

が三本柱となります。

乳歯とは

乳歯は生後6カ月くらいから下顎の前歯から萌出が始まります。次に上顎の前歯が萌出します。その後側方歯群である乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯の順で萌出してきます。基本的には下顎が先で上顎が後になります。だいたい2歳半までに生えそろうことが多いです。永久歯に比べると乳歯はエナメル質の厚みが半分で髄角が突出している、歯頚部が狭窄しているので食差が溜まりやすい解剖学的特徴があります。したがって乳臼歯部においてはフロスの使用が大切となります。歯牙へのフッ素塗布は萌出後2から3年が最も効果的なのでこの時期にご家族の協力を仰ぐことになります。この時期の歯牙は石灰化がまだまだ甘くフッ素を吸収しやすいので歯牙の表面を強固にするにはうってつけです。ステファンカーブや臨海ph値についてもお話させていただくことになります。どのくらいで口腔内は酸化し、どのくらいで中和されるかとか、もろもろです。

通院時の検査項目

ご家族と一緒に面談を行います。

全身の健康状態のチェック

口腔内環境のチェック

歯列。咬合チェック

X Ray

う蝕リスクチェック

う蝕活動性感受性チェック 保育環境調査

食生活の評価

プラークコントロールの評価

食事回数

チュアブルタイプのお薬の服用の有無

シュガーフリー3歳まで(希望的数値です。理論上は2歳です)

愛情をもって

健やかに育っていくことを願って愛情をもって磨いてあげればうまくいきます。細かい技術的なものはこちらでお伝えします。一緒に家族で歯磨きをする習慣なんてよいかと。10歳ごろまでに脳頭蓋が大きく発育する時期。その後第二次性徴に時期に下顎骨が大きく成長する時期。そして成人へと。そこからはカリエスリスクではなく歯周病のリスクと戦うこととなる。人生100年時代に突入しようとしている昨今、自身の歯でかみしめることの重要性がどんどん上がってきていますし、科学的にも解明されてきています。唾液と混和して咀嚼することによる免疫系への影響や咀嚼力を発揮することの脳への血流量の確保。

その第一歩である小児期の咬合の確立は力を入れ過ぎてすぎることはなく、この時期での適切な習慣化が生涯に渡る歯科診療頻度を減らし、自身の歯で生涯咬め、健康寿命の獲得へと続くのではないかと妄想する今日この頃であります。

それではまた

 

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
よりよい環境を創り、歯医者に通うのが楽しくなるように。皆様が笑顔でお帰りいただくために、私たちができることを精一杯頑張ります。