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歯がぐらぐらで困ってます
2022.03.08

こんにちわ 府中の府中ワンデイデンタルです。

歯周治療

「歯がぐらぐらで困ってます。何とか抜かずに済む方法はありませんか」

という問い合わせ意外と多いです。そもそもなんで歯がしっかりしているかというと日本人の歯牙の標準的長さは21ミリほどで、そのうち13ミリほどが骨の中に埋まっております。このことによって歯牙はしっかりと固定され、何でも咬みきり咀嚼することができます。通常であれば、歯牙周りの垂直的骨吸収量は年に0.1mmほどですが、歯周病は何年かに一度骨吸収の度合いが強まることがあります。その時特に症状はないので定期的メンテナンスの時に見つけます。骨吸収のスパートはいつ来るかわからないのでそれを予防するためにも定期的にチェックを行い歯牙の喪失を未然に防ぎ、生涯自分の歯で生きていけるように努めさせていただきます。垂直的骨欠損は回復するのが困難なので、早期に見つけて水平的骨欠損のうちに骨の再生を促すことをやります。十二分に炎症物質を除去した後に、人工骨を添加したりエムドゲインを使ったりと症例に合わせて処置を行っております。

全顎に渡る重度の歯周炎の場合で早期に炎症を抑える手法としてair FlowとYAGレーザーの併用を行っております。この手法を取ると出血や腫脹が瞬く間に引いていきます。その状態で健康な歯肉を維持していただけるように患者さんに手入れをしていただきます。急に腫れが引いてしまうので、一時的に少し冷たいものがしみるようになることもありますが徐々に収まってまいります。そののち、詳しくプロービングを行い、骨欠損の状態を把握し、スケーリングや造骨を行っていきます。当然腫れが引いてしまっているので歯間ブラシによる歯間の清掃が必須となります。食事のたびに食品が入ってしまいますし、しっかりと取り除く習慣をつけないとまた元の木阿弥になってしまいますので。

歯周治療その2

歯肉の炎症が収まり、歯牙の動揺も落ち着いてきたら虫歯の治療に入ります。小さな虫歯はレジンで埋めたり、大きな虫歯は被せ物を作ったりしていきます。当然根っこの先に炎症がある場合は根の治療を先に行ってからになります。長い間歯周病が進行していた方だとどうしても単独での歯牙の被せ物が難しい場合があります。そのようなときは数歯に渡って連結した被せ物やインプラントに置き換えて全体の咬合の安定を図っていきます。

と簡単に書きましたが、以前の方法だとまずは半年から一年コースでしたが、それを数カ月で終わらせるように努めております。デジタルによる印象・補綴物の製作、はたまたマウスピースを用いた矯正治療であったりと。早くどんどん通って直すもよし。じっくりと時間をかけて一歩一歩進むかの如く直していくもよし。どちらであれ、患者さんが満足してもらえるよう努めております。

最期に

やっぱり咬めるって素晴らしいことだと思います。男性ならしっかりと咀嚼でき、ここ一番でギュッと噛めるように咬み合わせを構築する。女性であれば、張りのある目元口元になるようにバイトを作っていく。表情筋はほぼすべて顔面表面に付着しているので噛み合わせの影響は口元とくに口輪筋のあたり通常ほうれい線と呼ばれているあたりに顕著に影響を与えます。顔つきって咬み合わせで大きく影響を受けるので若返りは口元からって感じです。健康面においては心臓病やアルツハイマー病にも関与することが分かってきている歯周病細菌群。それらを日常生活を送るのに問題にならない程度に減少させるお手伝いをさせていただくのが歯科治療。

余談ですが、最近上顎前歯にインプラントを埋入するために歯牙を一本抜いたままにしていますが、これが思いのほか不便で。歯牙のありがたみをしみじみ実感している今日この頃です。

それではまた

 

 

 

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
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