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矯正終了後の矯正相談
2022.05.26

こんにちわ 府中市のワンデイデンタルです。

最近割と増えてるのが矯正治療終了後の顎関節痛と前歯審美性の改善についての相談です。顎関節の動きの不自然さであったり、開閉口時にお痛みがある方々です。ワイヤー矯正は顎関節がアジャストすることを前提に行うので顎位の変更や調整は難しいです。もし行うのであれば、補綴的に行うことを併用することが多くなります。マウスピース矯正であれば、顎位を変更した状態で歯牙配列をすることができるので顎関節症の患者さんにも対応していくことができます。顎関節に痛みがある場合は、ほとんどの場合顎位が後方に下がって咬みこんでいることが多いので、スプリントと言って、下顎に透明な臼歯部のみのマウスピースをつけた状態で1ヶ月から3か月ほど過ごしていただきます。その間に数回の調整を行って顎関節に痛みが無い状態になったところで歯牙配列に入ります。この方法を取ると顎位と審美性の両方を獲得することができます。臼歯部のみで嵌合している状態で歯牙配列を行うので小臼歯から前歯にかけて顎の動きに沿った配列位置に並べていきます。完了後、改めて嵌合状態をスキャニングし、新しい状態で臼歯部の配列を追加で行っていきます。

顎位と矯正治療

顎関節は人体の中で唯一関節の回転中心が移動することを常としている関節となります。従てその動きは非常に複雑で昔から多くの問題の根源として着目されてきました。外科的であったり、投薬であったり、スプリントであったりと多くの治療方針が行われてきました。しかし単純に考えるなら関節の動きがスムーズになるように歯牙が嵌合してしまえば済むことだとヨーロッパのほうで理論が確立してきました。オーストリアであったりドイツであったりでそのいくつかの治療方針がとられてきました。ドイツならドクターシュープ。オーストリアならウイーン大学が最近脚光を浴び始めております。イエテボリ大学もですが。

術前シュミレーションの重要性

以前は石膏模型で仕上がりのかみ合わせを作っていましたが今はコンピュータシュミレーションで行うようになりました。移動の経過をも追えるので治療の行程がイメージしやすくなりました。プランニング通り歯牙が実際動くかを確認しながら矯正できるので進捗状態を逐一確認しながら進むので移動の無駄がなくなったように感じます。それゆえゴールまで到達する時間が短くなったようです。

矯正再治療

一度は綺麗に並んだ歯牙が全体的に何となくずれた感じになるのが多いです。または、もう少しここを動かしたい、顎関節痛があって咬みづらい、咀嚼がしづらいなど主訴は多岐にわたります。このような場合、新しい顎位で咬合を再構築するのが最善の策となります。マウスピースを常時下顎に装着していただき、顎関節痛が出ない位置で咀嚼がしやすい位置決めを行い、矯正治療へ。補綴一辺倒であった咬合再構築に新しい方法が加わりましたね。極力天然歯で並べられるかつ適正な咬合位が取れるというメリットは今までになかったコンセプトです。

矯正治療の優位性

ワイヤーであれ、マウスピースであれ矯正治療をする優位性は何でしょう?

それはひとえにスムーズな咀嚼行為の再現であります。

審美的な歯並びの美しさも当然ですが、顎関節周りを含めた筋肉や靭帯の調和の取れた動き、上肢周囲筋の連動にあります。咀嚼行為を行うと5番目の頸椎付近まで筋肉が動きますし、僧帽筋や広背筋の稼働にも影響を及ぼします。肩こりがぐっと減ったり、いつも悩まされていた背中の痛みが減るなどいい感じになることが多いです。下顎骨の役割は咀嚼のみならず、そこから派生して身体の左右のバランスの制御であったり、姿勢にも影響し、さらには脳頭蓋への血流の確保、痴呆症の予防と多岐にわたります。

こんな時代だから、なおのことなんとなくいい感じの口腔内に一人でも多くの方がなれるようお手伝いができれば幸いです。

それではまた

 

 

 

 

 

 

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
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