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セレックワンデイトリートメント研修 イン 姫路
2022.07.21

こんにちわ府中市のワンデイデンタルです。

先週末は姫路市の北道歯科にてデジタル診療について研修をしてきました。

セレックデジタル診療

コロナ前であれば、チューリッヒ大学での研修やドイツでVITAの研修が最善ですがこの時期は国内で。アジア圏では唯一のセレック診療におけるVITAの公式インストラクターである北道先生のところに行ってまいりました。姫路城のある城下町、駅を出て5分で北道歯科に到着。3年前に始めてきて今年は2回目。技術的な確認もさることながら最新のセラミック修復についての科学的根拠についての研修です。前回の復習になりますが、そこは北道道場受講生に合わせて内容アレンジしてくれます。

セレックとは

即日修復を目的としています。理由は切削した歯面を長時間唾液にさらすことは歯の中の神経にとってダメージが大きいという点と切削した象牙質はう蝕に対する抵抗力が低いのでなるべく速やかに抵抗力のある材料で補ってしまうというコンセプトです。基本はメガフィラーの理論が基本となっております。チューリッヒ大学のメルマン教授らはでレジン充填の欠点である重合時の収縮であったり、接着時の湿度の存在によるボンデングの甘さに起因する充填物の浮き上がりをなくすために生まれたもので。形成したスペースのわずかに150~200ミクロンほど小さなセラミックの塊を製作し、細かく砕いたセラミックの粉を含有したコンポジットレジンでこのスペースを補うようにセットするとレジンの持つ重合収縮や熱に対する脆弱さが補填され、十分な強度を持った製作物が生体にセットされるというものです。このメガフィラー理論に基づく論文は2000年ごろまで非常に多く作成され、10年を超える修復歯の生存率が95%を超えていたり、ゴールドによる修復と同じ結果を示しました。これはセレック1とか2とかの頃の文献です。現在はセレックも第6世代になりさらなる精度を示しております。

接着がすべて

削った歯に対しては削った部分を補うだけの被せ物を付けないとなりません。今までは合着と言ってセメントで歯と被せ物をくっつけていました。この場合、被せ物と歯牙のスペースが30ミクロンなのか500ミクロンなのかと様々な議論が起きました。セメントスペース的には理工学的実験の結果50から100ミクロンのスペースがその他のスペースの倍の強度が出ます。したがって、セレックブロックをミリングする際にセメントスペースを80ミクロンに設定して削り出しています。しっかり防湿を行い、重合収縮と熱膨張をコントロールすることが大切となります。したがって、歯肉の上に形成が収まるか、歯肉の下まで削らざるおえないかで接着する材料を変えたりしていきます。

 

生体模倣バイオミメティックス

生体模倣とは歯牙を形成後切削した象牙質をレジンでエナメル質をセラミックで再生し、エナメル象牙境を再現するという考え方です。熱膨張指数を除けばレジンは象牙質に似た材料であり、セラミックはエナメル質を再現するに適した材料です。形成した即日に修復してしまえば歯牙の汚染が無いので接着再現性が高いです。

一日で白い歯を

というとチェアーサイドで経済的で白い歯を作れるんですよという意味合いももちろんありますが、文献的には従来の関節修復をコンピュータのアシストによって即日にミリングマシーンによってセラミックを加工し形成歯に高い接着力を持つ方法で歯牙に被覆することによって、辺縁封鎖が完璧になって患者さんの再治療の機会を減らすための修復方法である。これは1980年代にセレックが誕生した当時から変わらない治療コンセプトであり、一般的な修復物を接着する方法とは全く違う修復技術になります。

セラミックはほんとに割れやすいのか

これはNOです。正確にいうとセラミックを接着性レジンで歯牙に接着した場合はほぼ割れません。ただいいパン的に行われている合着つまりはセメントで歯牙にくっつけた場合はある一定の時間がたつと合着しているセメントにひびが入り、咬合圧をかけられているセラミックからの圧力を逃がせなくなり割れることになります。これとは別にセラミックをレジンで歯牙と接着すると分子レベルでの一体化が行われ合着したセラミックと比べ明らかに強度が増します。500ミクロンのスペースでセラミックを歯牙にくっつけると合着であれ接着であれ有意差は出ません。これが300ミクロンになると明らかに有意差が出てきて接着のほうが曲げ強さが出てきます。レジンセメントを使って接着する場合は50から100ミクロンのスペースが最適となります。ただマージンは10ミクロン程度であるのが好ましいかと思います。あと印象してから模型を作っての関節法での製作ではセラミックを正確に作るのが難しくなるので当然膨張した石膏をもとに修復物を製作するとこのミクロン当たりのコントロールが難しいのでセメントスペースを均等にするのが難しいため応力集中が起こりセラミックが割れやすくなると思われます。

それではまた

ワンデイデンタルで一日で白い歯を

 

 

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院長 植田貴久
Takahisa Ueda
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